つれづれなるモナカ

犬たちとぼんやり暮らすニュージーランド。
SPCAとST.JOHN’Sという2つの慈善団体が1年前から始めたものです。
SPCAとはSociety for the Prevention of Cruelty to Animals、
つまり動物虐待防止協会です。
SPCAは虐待されたり捨てられたりした動物を保護して里親を探すなどの活動の他、
地域の住民から通報を受けて虐待の可能性がある現場を捜索することもあります。
この活動はテレビ番組にもなっていましたが、NZにはアニマルオフィサーという職業があり
虐待をしている飼い主から動物たちを強制的に取り上げて保護することができます。
虐待といっても、蹴ったり殴ったりというだけでなく、例えば鶏舎に詰めこまれて
ひたすら卵を産まされているニワトリなども虐待と見なされます。
SPCAは非営利団体なので、すべてボランティアと寄付によって運営されています。
スーパーマーケットに行くとレジの後にSPCAの箱が置いてあるのをよく見かけますが
これは買物客が自分のものと一緒にドッグフードなどを1つ余分に購入して
SPCAにいる動物たちのためにその箱の中に入れておく、というものです。
もちろん家から持って来た毛布やオモチャなどを入れてもOK。
SPCAのWEBサイトはこちら

一方ST.JOHN'SはNZでは「救急車の会社」と思っている人も多いと思いますが、
こちらも慈善団体です。救急車の他、医療関係を一手に引き受けているところです。
ST.JOHN'Sには有給で救急車を運転している人が600人、ボランティアの運転手が
2200人もいて、救急車の85%はST.JOHN'Sのものだそうです。
ちょっと面白いのは日本の119番に当たる番号がこちらでは111なのですが
そこに電話するとST.JOHN'Sに直通でつながるんだそうです。不思議ですね。
ちなみにNZでは救急車は有料で、1回$70ぐらいかかりました。
私は通訳として乗ったのですが、この緊急時に請求書にサインさせられるなんて
なんだかなぁ、と思った記憶があります。もちろん後日ちゃんと請求が来ました。
ST.JOHN'Sのサイトはこちら

で、この2つの団体が協力して始めたのがOUTREACHプログラムというわけです。
アメリカではペットセラピーを取り入れた療養所で薬等の治療費が60%減、
また患者さんの死亡率も40%減少したという驚くべき数字が出ています。
カナダでは1992年からST.JOHN'Sが同様のプログラムを運営しており、
すでに3万人もの人が病院や介護施設などを訪問しているということです。
NZのOUTREACHプログラムは、今のところオークランドのみの限定運営。
約80名が登録しているという、まだまだ小さな活動です。
連れていく動物は犬が一番多いようですが、その他にもネコ、鳥、モルモット、ウサギ
中にはミニチュアホースやラマなんていう変わった動物もいます。
登録する前にはSPCAが動物のトレーニング、ST.JOHN'Sが人間のトレーニングを
担当します。その第一歩がいよいよ来週の月曜日。ドキドキします・・・

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